介護福祉士試験とは?
試験日・受験資格・合格率・パート合格を現役介護福祉士がわかりやすく解説
次の介護福祉士試験は、2027年1月31日(日)。あと3か月ほどです。
私は介護の仕事を始めて3年目に介護福祉士試験を受けて、一発で合格しました。制度が変わる直前の年で、正直プレッシャーはかなりのものでした。
この記事では、今年受ける人の確認用に、そして来年以降に受けたい人の入門用に、介護福祉士試験のしくみをひととおりまとめます。
- 今年(2027年1月)の介護福祉士試験を受ける
- 来年以降に受けたいので、受験資格や試験のしくみを知りたい
- 新しく始まった「パート合格」がよく分からない
- 合格すると何が変わるのか知りたい
介護福祉士ってどんな資格?
介護福祉士は、介護の仕事でただひとつの国家資格です。
資格がなくても介護の仕事はできます。でも介護福祉士を持っていると、知識と技術があることの証明になり、資格手当がついたり、リーダーなどを任されやすくなったりします。ケアマネを目指すときの受験資格にもつながります。
試験日・申し込み・合格発表
次の試験(第39回)の日程です。
| 試験日 | 2027年1月31日(日) |
|---|---|
| 申し込み | 2026年7月22日〜9月2日(今年の受付は終了) |
| 受験手数料 | 20,510円 |
| 合格発表 | 2027年3月23日(火)14時ごろ、試験センターのホームページに受験番号が掲載。結果通知は3月26日に発送予定 |
※社会福祉振興・試験センターの案内(2026年10月時点)をもとにしています。
受験資格(どうすれば受けられる?)
受験資格には、いくつかの「ルート」があります。現場で働いている人に多いのは実務経験ルートです。
| ルート | 主な条件 |
|---|---|
| 実務経験ルート | 介護の仕事で3年以上(従業期間1,095日以上)かつ実際に働いた日数540日以上+実務者研修の修了 |
| 養成施設ルート | 介護福祉士の養成施設(専門学校など)を卒業 |
| 福祉系高校ルート | 福祉系の高校で必要な科目をおさめて卒業 |
| EPAルート | 経済連携協定(EPA)で来日した介護福祉士候補者 |
実務経験は、試験日の前日までに満たす見込みであれば受験できます。
試験にも「医療的ケア」の科目があり、実務者研修で学んだことがそのまま出題範囲になります。なお、実務経験ルートで受ける人は、実技試験はありません(筆記試験のみ)。
試験の中身(科目・問題数・時間)
試験は全125問・125点満点。午前と午後に分かれていて、全体がA・B・Cの3つのパートに分けられています。
| パート | 科目(問題数) |
|---|---|
| Aパート(午前) 60問 | 人間の尊厳と自立(2)/介護の基本(10)/社会の理解(12)/人間関係とコミュニケーション(4)/コミュニケーション技術(6)/生活支援技術(26) |
| Bパート(午後) 45問 | こころとからだのしくみ(12)/発達と老化の理解(8)/認知症の理解(10)/障害の理解(10)/医療的ケア(5) |
| Cパート(午後) 20問 | 介護過程(8)/総合問題(12) |
| 時間(全パート受験) | |
|---|---|
| 午前 | 10:00〜11:45(Aパート) |
| 午後 | 13:40〜15:35(B・Cパート) |
問題は5つの選択肢から1つを選ぶ形式です。量が多いのは生活支援技術(26問)。ふだんの介護の仕事とつながる内容が多いので、現場で働いている人にとっては得点源になりやすい科目です。
パート合格とは?
2026年1月の試験(第38回)から、パート合格という新しいしくみが始まりました。
- 全体で合格点に届かなくても、合格ラインを超えたパートだけ「合格」として残る
- 次の試験では、合格しなかったパートだけを受ければいい
- パート合格は、合格した試験の翌々年まで有効(翌年と翌々年の2回分)
また、パートごとの合格には「そのパートの合格点を超えること」に加えて、「そのパートの科目すべてで得点があること」も必要です。
働きながら受ける人にとっては、「全部落ちたら1年がむだになる」という不安が少し軽くなるしくみです。とはいえ、まずは1回で全パート合格を目指しましょう。
合格率と合格点の推移
合格点は総得点の60%程度(125点なら75点くらい)が目安で、その年の問題の難しさに合わせて上げ下げされます。あわせて、すべての科目群で得点があることも合格の条件です(0点の科目があると不合格)。
| 回(実施年) | 受験者数 | 合格率 | 合格点 |
|---|---|---|---|
| 第33回(2021) | 84,483人 | 71.0% | 75点 |
| 第34回(2022) | 83,082人 | 72.3% | 78点 |
| 第35回(2023) | 79,151人 | 84.3% | 75点 |
| 第36回(2024) | 74,595人 | 82.8% | 67点 |
| 第37回(2025) | 75,387人 | 78.3% | 70点 |
| 第38回(2026) | 78,469人 | 70.1% | 64点 |
※試験センターの発表を集計した資料をもとにしています。合格点はすべて125点満点中。
合格率は7〜8割。ケアマネ試験(2〜3割)と比べるとかなり高いです。ただ、去年(第38回)は合格率70.1%で、ここ数年でいちばん低くなりました。合格点が64点まで下がっていることからも、問題が難しかったことが分かります。
合格したら(登録・資格手当・その先)
試験に合格しただけでは、まだ介護福祉士を名乗れません。登録の手続きをして、はじめて介護福祉士になります。
| 登録免許税 | 9,000円(収入印紙) |
|---|---|
| 登録手数料 | 3,320円 |
合格すると、職場によっては資格手当がつきます。金額は職場ごとにちがうので、気になる人は就業規則や給与の案内を確認してみてください。
さらにその先には、ケアマネ(介護支援専門員)という道もあります。介護福祉士として一定の実務経験を積むと、ケアマネ試験の受験資格につながります。
私が介護福祉士試験を受けたときの話
最後に、私自身が介護福祉士試験を受けたときの話をします。
受けたのは、介護の仕事を始めて3年目。ちょうど、実務経験ルートで実務者研修が必要になる前の、最後の年でした。次の年からは実務者研修を受けないと試験を受けられない。つまり、ここで落ちたら、次は研修からやり直しです。
当時は、実技試験を免除してもらうための講習を受けてから試験にのぞみました。費用は5万円くらいかかりましたが、「実技で落ちたら何にもならん」と思って、出し惜しみはしませんでした。
合格してからは、資格手当が増えたのが大きかったです。講習の費用や登録の費用も、わりとすぐに取り戻せました。
今は実務者研修があるので、私のころとは受け方が少しちがいます。それでも私にとっては、お金をかけた分、ちゃんと返ってきた資格でした。
介護福祉士国家試験過去問解説集2027
中央法規介護福祉士受験対策研究会
第36回〜第38回の3年分をくわしく解説した過去問集です。あと3か月なら、まずは過去問で「自分がどこで点を落としているか」を知るのが近道。パート合格制度にも対応しています。
楽天市場で見るまとめ|介護福祉士は「返ってくる」資格
- 試験日2027年1月31日(日)。合格発表は3月23日
- 受験資格現場の人は「実務経験3年+実務者研修」のルートが中心
- 試験125問・A/B/Cの3パート。医療的ケアはBパート
- パート合格合格したパートは翌々年まで有効。次は残りのパートだけ受ければいい
- 合格率7〜8割。ただし去年は70.1%と低め
- 合格後登録して介護福祉士に。資格手当、その先のケアマネへの道も
このシリーズでは、試験までの3か月の過ごし方や、当日の準備についても順番に書いていく予定です。今年受けるみなさん、一緒に乗り切りましょう。

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