介護職の利用者との距離感はどのくらい?
現場13年目が教えるちょうどいいバランスの取り方
利用者さんとの距離感って、どのくらいがちょうどいいんだろう? 友達じゃないし、かといって冷たくもしたくない……。
こういう悩みは、介護を始めたころなら誰でも一度は持つと思います。私もそうでした。
この記事では、介護の仕事を13年続けてきた私が、「ちょうどいい距離感」をどう考えるようになったかをまとめます。
- 利用者さんとどう話していいか分からない新人さん
- 「仲良くしすぎてしんどい」と感じている介護職の方
- 利用者さんに頼られすぎて疲れてしまう人
介護は「仲良し」になるのが目的ではない
介護の目的は、利用者さんの生活を支えることです。「仲良くなる=いい介護」ではありません。
仲良くしようとがんばりすぎると、こんなことが起きがちです。
- 気をつかいすぎて疲れる
- 頼られすぎて負担になる
- プライベートに踏み込まれてしまう
でもだんだん、ほかの職員には頼まず、私だけを指名してくる利用者さんが増えてきました。全部に応えていると時間はどんどん過ぎるし、自分もしんどくなっていく。「なんか違うぞ」と感じて、そこで初めて距離感について真剣に考えるようになりました。
「仕事としての関係」だと意識するだけで、気持ちはかなりラクになります。
距離感は「役割」で考える
介護職は、家族でも友達でもありません。「生活を支える専門職」です。
ここがぶれないように、私は「自分の役割は何か」で考えるようにしています。
| 関係 | 関わり方 |
|---|---|
| 家族 | 気持ちでつながっている。遠慮がない |
| 友達 | 対等な関係。気が合うかどうかが中心 |
| 介護職 | 利用者さんの生活を支えるために関わる。誰に対しても同じように |
役割を意識するだけで、必要以上に踏み込みすぎずにすみます。
距離感を崩しやすいNG行動3つ
逆に、こんな関わり方をすると距離感が崩れたり、信頼をなくしたりしやすくなります。
| NG行動 | なぜダメか |
|---|---|
| 話をさえぎる・否定する | 途中でさえぎったり「それは違う」と否定すると、信頼関係が崩れやすい。内容がまちがっていても、まずは最後まで聞く |
| プライバシーに無頓着 | 利用者さんの情報を不用意にほかの人に話すと、一瞬で信頼をなくす |
| なれなれしくしすぎる | フレンドリーすぎたり、個人的な話をしすぎると、利用者さんが戸惑うこともある。相手の反応を見ながら調整する |
距離感に迷ったときは、先輩や上司に相談して、自分の接し方をふり返るのもおすすめです。
プライベートは線を引いてOK
介護の仕事をしていると、利用者さんから「家はどこ?」「家族は?」と聞かれることもありますよね。
話を聞くことは大切ですが、自分のプライベートまで全部話す必要はありません。深い話になると、そのあとの関わり方が難しくなることもあります。
ちょうどいい距離感は「淡々と丁寧に」でつくれる
- いつも同じトーンで接する
- あいさつを丁寧に
- 表情はやわらかく
特別なことをしなくても、「淡々と丁寧に」を続けるだけで信頼は積み重なっていきます。
反対に、「仕事として丁寧にやる」と決めると、気持ちにふり回されなくなりました。気分ではなく習慣として優しくできる人が、現場で長く続けられる人だと思います。
まとめ|ちょうどいい距離感は、あとからついてくる
- 目的介護は「仲良し」ではなく「生活を支えること」
- 考え方自分は家族でも友達でもなく、専門職という役割で考える
- 気をつけることNG行動を避けて、プライベートは話しすぎない
- 習慣「淡々と丁寧に」を続ける
距離感は、最初は誰でも悩みます。無理にがんばらなくても大丈夫。経験を重ねるうちに、自然とちょうどいいところに落ち着いてきます。
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