介護職の退職の伝え方|いつ・誰に・どう伝える?
12年働いた特養を円満に辞めた私の体験と、引き止めへの答え方
次の職場は決まった。でも、今の職場にどう伝えよう……。人手不足の介護の現場だと、なおさら言い出しにくいですよね。
私は特養で12年働いたあと、別の介護の職場へ転職しました。ゼロから経験を積ませてもらった職場だったので、感謝の気持ちしかなく、だからこそ本当に伝えにくかったです。
この記事では、転職エージェントからもらったアドバイスと、私が実際にどう伝えて、どう辞めたのかを正直にお話しします。
- 転職先が決まって、今の職場にどう伝えるか悩んでいる
- 人手不足で、引き止められないか不安
- 長く働いた職場を、できるだけ円満に辞めたい
いつ伝える?|早いほうがいい
転職エージェント(カイゴジョブ)の担当の方からは、「早いほうがいいですよ」と言われました。
私の場合、次の職場が決まったのが、ちょうど辞める日の4か月前。実際に伝えたのは、退職希望日の3か月前でした。
期間の定めのない雇用(いわゆる正社員など)の場合、民法では、退職を申し出てから2週間で退職の効力が生じるとされています。一方で、職場の就業規則に「1か月前」「3か月前」などの決まりがあることも多く、どちらが優先されるかは考え方が分かれています。
介護の現場は人手不足で、シフトや引き継ぎの調整にも時間がかかります。円満に辞めたいなら、就業規則を確認して、できるだけ早めに伝えるのがおすすめです。
誰に・どう伝える?|まずは上長に、意思をはっきり
エージェントからは、「まずは上長から」「意思をはっきり持って伝えること」と言われました。あわせて、円満に辞めるための手順をLINEで送ってもらいました。ポイントをまとめるとこんな内容です。
| 心がまえ | 感情的にならず、落ち着いて、強い意志で伝える。「自分のやりたいことを実現したい」という前向きな気持ちを中心に話す |
|---|---|
| 伝える順番 | 家族への報告を済ませてから、直属の上司に伝える |
| 伝える中身 | これまでのお礼 → 将来を考えて決めたこと → 迷惑をかけることへのおわび |
| 伝えたら | 退職の意思と希望の退職日を伝え、いつまでに返事をもらえるかを約束する |
| 気をつけること | ・お酒の席で話すのは避ける ・退職届が人事に届くまでは安心しない ・転職先の名前は言わない |
※カイゴジョブの担当の方から送ってもらった内容を、私がまとめたものです。
私が実際に伝えたとき
| 1回目の面談 | ほとんど引き止めはなし。私の気持ちや今後のことを汲み取ってくれるような内容だったと思います |
|---|---|
| 2回目の面談 | 具体的な意思の確認と、軽い引き止め。異動の提案などもありました |
引き止めはありましたが、強いものではありませんでした。
引き止められたら?|よくあるパターンと答え方
エージェントからは、「謙虚に、でも毅然とした姿勢で」というアドバイスと一緒に、よくある引き止めのパターンも教えてもらいました。要点をまとめます。
| 言われがちなこと | 答え方のポイント |
|---|---|
| 「代わりがいない。もう少しいてほしい」 | 次の職場の入社日が決まっていることを伝え、迷惑をかけることをおわびする |
| 「規定では3か月前に言う決まりだ」 | 法律上は2週間とされているが、できるだけ規則にも合わせて相談する(上の「法律ではどうなっている?」も参考に) |
| 「辞められたら困る。どう責任をとるのか」 | 引き継ぎをしっかりすることと、これまでの感謝を伝える |
| 「転職先はどこ?」 | 名前は言わず、「ステップアップできる環境です」くらいにとどめる。名前を出すと、その法人への批判になって話がこじれることも |
| 「給料や役職を上げる」「希望の部署に異動させる」 | 基本は譲らない。判断がつかないときは、その場で答えず一度持ち帰る |
伝えてから辞めるまで
退職が決まってからは、ありがたいことにスムーズでした。
- 引き継ぎは、ふだんの業務の中で問題なく終わった
- 有給休暇もしっかり消化できた
3か月前に伝えていたことも、引き継ぎや有給の調整がスムーズに進んだ理由のひとつだったのかもしれません。
いちばん気が重かったこと
だからこそ、伝えにくかった。
「辞めたあと、ここの人間関係はどうなるんだろう」
「慕ってくれている後輩との関係は?」
そんなことも考えました。
それでも、自分の未来のために決めたことです。
まとめ|感謝は伝える、意思はゆずらない
- いつ早いほうがいい。私は退職希望日の3か月前に伝えた
- 誰にまずは直属の上長。私の場合は施設長も同席した
- どうお礼 → 前向きな理由 → おわび。意思ははっきり
- 引き止め謙虚に、でも毅然と。その場で決めず、持ち帰って次の日時を約束する
- 辞めるまで引き継ぎは業務中に。有給もしっかり消化できた
退職交渉は、少なからず心をすり減らします。でも、それは自分の未来のための一歩です。これから伝える人は、自分の未来のために、がんばってください。
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参考:茨城労働局|労働者が辞めたいと申し出た場合(よくあるご質問)

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